アユが育つ川を取り戻す!アユのための魚道作製プロジェクト

このプロジェクトは島根県大田市のNPO法人「緑と水の連絡会議」理事長の高橋泰子女史によるプロジェクト。 アユの育つ川として有名な静間川のアユが近年減少しており、以前は10,000尾確認できていた個体数が最新の調査では2,000尾程度まで減少している。 そこで、清流の象徴の静間川にアユを取り戻そうという目的でプロジェクトをスタートした。

アユが生きていくためには魚道が必要

アユの一生は1年で、秋から冬にかけて親魚が河口付近で産卵する。 孵化したアユは、ある程度の大きさに成長するまで海で過ごし、春になると川へ戻って成長する。 しかし、静間川にはいくつもの堰などの障害物があり、上流に行くことができないためアユが生きていく必要条件が整わなくなり、アユの数が急激に減ってきてしまってる現状がある。 その問題を解決する手段が、堰などをアユが乗り越えられるようにアユのための魚道を作ることだ。

魚道作りの工程

魚道作りの工程は以下のような流れ。
①コンクリートで堰の勾配をゆるやかにする。
②石を置いてアユが登りやすくなるような「階段」をつくる。
③再びコンクリートで石を埋めて固定する。
魚道の目的は勾配の緩い場所を作り、途中で休所となる石を用意することでアユが上流へ行くための道を確保すること。

アユの泳ぐ川によって変わる地域と住民

かつて静間川にアユが生息していることは有名だったが、今ではその事実を知らない地元住民も少なくない。 現在は川と人の生活は離れてしまっているが、住民が川へ足を運び、水の感触・生き物の躍動を感じるような元の姿に戻したいという思いがある。 アユ復活プロジェクトをきっかけに川への関心が高まり、住民による主体的な取り組みにつながっていくことが期待される。

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