殺処分される猫の救出プロジェクト。野良猫保護のための猫庭のある「命をつなぐ旅館」を創る!


このプロジェクトは、山口県にある「てしま旅館」オーナーの手島英樹氏によるプロジェクトだ。
現在多くの猫が殺処分される山口県の現状を憂い、旅館として猫庭をつくることで、殺処分される野良猫を救出することが目的だ。


野良猫を保護する猫庭とは?

猫庭のコンセプトは「猫が安全にのびのびと過ごせる設計」。具体的にはJR貨物で使用されていた約3メートルのコンテナ2個を再利用し、断熱材を入れて温度管理・雨風雪をしのげる設計になっている。 また、猫が快適に暮らせるように冷房を完備し、冬はストーブで暖をとれるようにする。 暑い日には庭の木陰で休むこともでき、柵で覆うため飛び出して事故にあうこともない。 また設計は、実際に猫を9匹飼っていて、猫の家具で日本グッドデザイン賞を受賞したこともある「磯部司デザイン事務所」に依頼。 将来的には旅館で保護猫の譲渡もできるようにする計画もある。

年間5000匹近くの猫が殺処分される山口県の現状

2014年度に山口県内の保健所に引き取られ、殺処分された犬猫の数は4730匹。全国の都道府県の中ではワースト3位となっている。 また、データには残らないが、殺処分は免れても道路で車にひかれてしまう野良猫も多い。 以前てしま旅館で飼っていた猫「クロ」も車にひかれて亡くなった猫の1匹。 ある日、旅館の目の前の道路で車にひかれ、クロは亡くなった。旅館の前の道路では交通量が多く危険で、クロのように道を横断する猫が事故にあってしまうケースも多い。

猫を見てほっとするお客さんの癒しの効果も期待できる「猫庭」


てしま旅館は開業以来、料理旅館というコンセプトで運営が行われていた。 しかし、昨年からは健康をテーマにコンセプトをがらりと変更。 医療、ファスティングや薬膳料理という食からの改善・予防が大きな事業の柱だが、健康を考える上で「心の癒し」が非常に重要だ。 てしま旅館では昼間の時間を使ってデイサービスを行っているが、デイサービスの利用者が庭に来た野良猫の姿を見ると自然と声もやさしくなり、友達との会話が弾むことに着目した。 猫は、猫好きはもちろん、猫に興味のない人にも何とも言えないふんわりとした空気感をつくってくれる生き物。 そこで、庭を改築して猫庭をつくり、お客さんの癒しの存在として、そして多くの野良猫を救う存在として活用できるのではないかと思われる。

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